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戦う日本人企業家のための
勇気百倍・元気の出るWEBLOG
2007/03 初掲載
中国ビジネスにおいては、よく宴会・接待のイロハについて言われますが、実際は、それほど大人数ではないカジュアルでフランクな宴会が多いように思います。
例えば、円卓では、上座にホストが座り、その右横に第一ゲスト、左横には第二ゲストが座ります。けれども、ホストと第一ゲストの位置さえ決まれば、それほど堅苦しく考えなくていいようです。通訳が、ホストのすぐ左隣にくることもあります。また、運転手さんが同席することもあります。
前菜が運ばれてくると、ホストが第一ゲストに料理を取り分けて、食事を勧めてくれますので、箸をつけます。これが、食事の開始の合図です。第一ゲストが自分のお皿に盛った後は、ぐるぐると回しながらそれぞれが取り分けていきます。
ホストは、その後も取り分けてくれたり、おいしいからあなたもどうぞと料理を勧めますので、第一ゲストは、続々と運ばれてくる料理を遠慮せずに取り分けましょう。
乾杯は、何回も行われます。お酒の苦手な人は、最初の乾杯のときに飲めないことをきちんと伝えて、(ソフトドリンクで)形だけ乾杯することにすれば大丈夫です。
酒は、一人でちびちびやらずに、飲むときは相手を誘って乾杯とともに飲むのがマナーです。乾杯のお酒は、できれば飲み干したほうがよいのも確かですが、お酒に強くない人は、乾杯の嵐についていけなくなる前に、お酒に弱いことを伝えたうえで、乾杯相手に「随意」(スイイー)と言って、一口飲むことにするのもひとつの方法です。
中国の宴会・接待は、飲むことが主要ではありませんので、飲めないからといって失礼になることもありません。けれども、できれば、一人は飲めるメンバーがほしいところです。やはり盛り上がるからです。
料理は、おいしいものがあれば、何度でも取り分けてかまいません。細かいマナーを気にするより、おいしい!とパクパクうれしそうに食べることもまた、立派な礼儀です。その土地の料理をほめたり、質問することも相手を喜ばせます。一般に取り箸はなく、それぞれが自分の箸で取り分け、あるいは取り分けてくれますが、これが中国の習慣ですので、これだけは馴染むようにしたいものです。