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中国ビジネスマナー入門 2007 22 喜ばれるおみやげ選び March 2, 2017 (Thu)

2007/03 初掲載

おみやげ選びは、中国ビジネスの最重要課題の一つと言ってよいぐらい、頻繁に話題に上りますが、なにがよいかは、永遠の課題かもしれません。そして、置時計や中国製を避けるなどいつくかのタブーを除いては、結局、予算と気持ちの掛け合わせだと思います。

いまや、日本製のものを探すのは至難の業とも言えるおみやげ事情において、予算2,000~4,000円ぐらいでしたら、男性なら煙草、女性なら化粧品ですと免税店でも購入できますし、無難です。考える余裕もない場合は、お菓子がお勧めです。日本のお菓子は、味もパッケージも繊細でセンスがよいので喜ばれます。

おみやげは、相手との交流を深める一つのきっかけとはなりますが、決定打ではありません。ビジネスにおいては、自分を有利にするためだからといって、初対面の相手に対して、無理して必要以上に高価なものを贈る必要はありません。それによって相手が自分をどれだけ尊重しているかを見る、とも言われてきましたが、必要以上に高価なものを贈るのは、かえって相手に取り入っているとか、自信のなさの表れと取られる場合もあります。おみやげは、なくてもよいけれどあればなおいい、という感覚で十分です。

親しい人や、頻繁に会う相手に対しては、毎回持っていく必要はありません。時間と予算に限りのある場合は、遠い関係から優先的に考えるとよいでしょう。

おみやげ選びは中国ビジネスの難問とはいえ、なにが絶対というものもなく、心を伝える一つの手段にしかすぎません。ですから、あまり堅苦しく考えず、相手の性別や年齢、地位、あるいは趣味を踏まえて、相手の喜ぶ顔を想像しながら、自分の気持ちとセンスで選ぶことを楽しむぐらいの感覚でいいのです。それを繰り返すうちに、きっと、難題も解決されてくることでしょう。

つづく