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中国ビジネスマナー入門 2007 その9 中国の経済発展は本物か February 17, 2017 (Fri)

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2007/03 初掲載

中国という国は、外側から見れば、ものすごい勢いで発展している怪物のように思われます。実際、GDPは世界ランキング4位、中国の富豪ランキングでは、2005年から2006年にかけて、お金持ちトップランキング400人(2005年)/500人(2006年)の最低資産額が、5億元から8億元(約120億元)に引き上げられたということです(「R25」2007/2/02~2/08より)。

長い間底辺を彷徨っていた日本の景気が久しぶりに回復の兆しを見せたのは、急速な発展を遂げる中国において、建設機械や鉄鋼に対する需要が増えたことがきっかけです。2008年の北京オリンピックに向けて、この成長熱は頂点に達するでしょう。

このように、私たちの目には、中国の発展・成長しか映りません。けれども、果たして中国の発展は本物でしょうか。

急速な発展の陰で、お金持ちと庶民、都市と農村の格差問題は有名なところです。失業は非常に深刻で、新卒失業者が100万人と言われる中国では、大学院を出ても、MBAと取っても職がないというのが現実なのです。また、健康保険をはじめとする社会保障というものが圧倒的に立ち遅れています。

確かに、女性のファッションは洗練され、華やかになりました。けれども、例えば、昔からある中国式の仕切りのないトイレで、服を直す際に、流行を身にまとった外見とは裏腹に、彼女たちの、穴の開いた薄汚れた下着が見えてしまったとき、私たちは軽い衝撃を受けるとともに、豊かであるということの本当の意味を考えさせられるはずです。

日本では、中国のような大富豪もほとんどいない代わりに、目を背けなければいけないと思わせるような粗末な下着を身につけている人も少ないですし、60代ですっかり老齢になってしまう中国に対して、日本のシルバー世代の女性がこんなにもファッショナブルで元気であることは、なにを表しているのでしょうか。それこそが、日本経済の底力であり、成熟した豊かさであり、余裕の象徴なのです。

中国を見るときは、外面だけではなく、その内面に隠された現実を冷静に見つめていく必要があります。社会的な歪の非常に大きい国ですし、北京オリンピックとともにバブルがはじけるだろう、とシビアな見方をする人もあります。

中国が、本物の豊かさを身につけるのは、まだまだ遠い先のことでしょう。

つづく

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