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中国ビジネスマナー入門 2007 その10 車の走り方から見る中国 February 18, 2017 (Sat)

2007/03 初掲載

中地方都市に向かって車で高速を走ると、中国人というものがよくわかります。

例えば、高速が渋滞したとします。すると、ある人は、車から降りて、その様子を見に行きます。ある人は、舗装されていない草地の路肩を走ってでも、少しでも前へ行こうとします。600~700キロの距離を走れば、大型トラックが派手に横転している光景に2、3度は出くわします。

速度に関しては、取締りが厳しいので守られていますが、高速でも街中の交差点でも、ドライバーには、相手に譲ろう、待とうという気持ちは微塵もありません。ですから、事故で車線が塞がれてしまったときなど、日本と違い、入れてあげよう、順序よく合流しようという譲り合いの精神がないがために、かえって渋滞をひどくしています。気に入らないことがあれば相手にどなりますし、双方とも降りてきて言い争いを始めます。

中国を車で走りますと、中国人は、自己主張が激しいだけでなく、およそ協調するということを知らぬ民族であることが見えてきます。ですから、国が発展しているときは、そのパワフルさもよい方向に向くのでしょうが、いったん問題が起きると、その調和精神のなさから、一気に暴動や争いに向かって雪崩のように崩れ落ちていくのではないかと危惧されます。

社会主義市場経済ではあっても、また、富豪ランキングの35%が共産党員である(「R25」2007/2/02~2/08より)という矛盾を抱えていても、中国こそが、自分さえ豊かであればいいという資本主義の申し子であり、これに対し、すべてにおいて平等と調和を好む日本は、ある意味、典型的な社会主義国家といえるのです。

つづく