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海外でビジネスする
中国で仕事する
戦う日本人企業家のための
勇気百倍・元気の出るWEBLOG
2000/12 初掲載
中国人は野心家でもありしたたかでもあり、私たちがその本心をすぐに見抜けるほど単純な民族ではありません。そういったトラブルを避け、なにが本当なのか、なにを信用したらよいのかを見極めるための得策はありませんが、結局は次のように正面から中国と向き合えるかどうかだと思います。
ひとつは、中国語を理解しようと努力することです。その努力は、中国人・中国そのものの全体的な理解にもつながります。狡さや悪巧みを持った中国人にとって、中国語や中国のわかる日本人はそれだけで脅威です。逆に相手が日本語を話せ、こちらが中国語を話せない場合、危険度も倍増します。通訳がいるから大丈夫と言う人もありますが、通訳がこちらの味方とは限りませんし、自分で理解する言葉はその重みが違います。
もうひとつは、迷ったときや混乱したときこそ人の言葉に惑わされず、客観的に調査・分析し、事実を確認したうえで、最終的にはあなた自身の心で判断するということです。そして常に、心のある人間は誰なのかを判断の基準にすることです。
広大で複雑、文化の後ろにも政治が存在し、凄惨な歴史と多くの人とが渦巻く中国という国では、なにが正しいのか私たち外国人が判断すること自体、至難の技ともいえます。結局のところこの国では、あなたが自分の目で見たものだけが本当のことであり、なにを真実とするかの判断は、あなたの知恵と経験と人間性に基づく感性に委ねられるのです。 中国で生きることは、必死になって真実を見極めるようとすることの連続です。その意味で中国人と付き合うことも中国でビジネスをすることも、まさにひとつの戦いなのです。