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中国ビジネスマナー入門 その28 日中ビジネス友好 February 7, 2017 (Tue)

2000/12 初掲載

行かずして郷愁を感じ、行ってみれば故郷になってしまう。多くの日本人が中国に懐かしさを感じる一方で、中国人と日本人はどうしてこんなにも違うのか、永遠に相容れることはないのではないかと思うこともしばしばでしょう。両者が似ているだけに、違うということ・理解できないということに苛立ちや腹立たしさを感じることさえあるでしょう。

けれども、ある中国人が言いました。「昔、日本と中国は陸続きでつながっていたと思うよ。だから、きっといちばん分かり合えると思う。過去の歴史をよく勉強すれば、歴史を引き起こしたのは政治で、ひとりひとりの日本人ではないということがよくわかる。」 政治の話は避け、日中戦争のことには気を遣うべきとはいっても、こんなふうに一歩踏み込んだ本音の会話ができるといいですね。そんな信頼関係を結ぶことができたとき、彼(彼女)を通して本当の中国が見えてくるのではないでしょうか。

多少言葉が通じなくても、心は確実に通じます。人間同士の真の交流は、言葉も文化も超えたところにあると思います。文化や民族の違いが障害となってどうしても理解し合えない部分というのは実はわずかで、個人レベルではその違いを確実に超えて信頼し合うことができるのです。そのようなたくさんの個人と個人とのつながりが、やがては国のつながりへと発展していくのでしょう。

日中間の真の友好関係は、ビジネスという共通の目的を持った非常に人間臭く前向きな戦いを通してこそ生まれ、21世紀の国際経済と国際関係の理想的なあり方もまた、両国がどれだけ相互理解・相互発展を実現できるかにかかっているのではないでしょうか。

つづく