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戦う日本人企業家のための
勇気百倍・元気の出るWEBLOG

Author Archives: MaO


麻里子の麻は「麻煩(マーファン: 厄介)」のマー

麻煩子(まーふぁんつ)@横浜赤レンガ倉庫 2007

中国で、私がいつも恥ずかしく思うもの。それは、「麻里子」という自分の名前です。 父と母が争い、アミダくじの結果、母の考えた「麻里子」になったというなんともいいかげんな名づけられ方ですが、日本ではそう悪くはない名前だとは思います。ほめてくれる人もありますし、発音も字もまぁまぁ気に入っています。「Mari」なんとかという名前は世界中にありますし、その意味ではグローバル? 麻煩 けれども、中国ではコレはいけません。麻里子だけはいけません。どうせ「 …


中国人民働かせるのに必要なのは、銭とあたたか~いごはんだけ!

ごはん(白米飯)@北京

最近、カンボジアやミャンマー、ベトナムなどASEANビジネスにも関わっている私たちの顧客企業役員が笑いをこらえながら言います。「いや、こういう国の人はね、現場でも、ひとりがぼーっとし始めると、周り中にそれが連鎖して、みんながぼーっとし始めちゃって。もう、作業が止まっちゃうんですよ・・・」 私たちも、ミャンマーとは細く長いおつき合いがあります。けれども、もしも「研修生(技能実習生)を受け入れたいんですが、ミャンマーなんかどうでしょうねぇ?」とお客 …


日本人ビジネスマンの鑑 中国工場立ち上げに奮闘するAさんのお話

ビジネス出張の荷造りは身軽が信条@上海南京東路

ウチがお付き合いのあるAさんは、中国現地での十年の経験を買われ、Z社の中国進出のため、ヘッドハンティングされた方です。詳しくお聞きしたことはありませんが、Aさんはおそらく、現地工場立ち上げや管理に携わってきた技術屋さんなのでしょう。 Aさんはいつも身軽で飄々としている Aさんは、日本の本社でお会いするときも、ターミナル駅で書類を受け渡しするときも、中国現地でも、いつも同じいでたちです。事務服?にドカジャン?(女の私からはそう見えます)に大きな …


人脈のおすそわけいたします? 中国ジモティーネットワーク

頼りになる不動産屋さん@北京

ウチはコンサル会社ですが、コンサル部門以外にも、メンテ部門、不動産部門、運輸部門などがあります。イエ、どれも社外部門ですが。 中国では個人と個人のつながりが大事 メンテ部部長は、建外SOHO物業管理会社修理部署のHさん。いつも親切に修理してくれた腕と人柄を買って、そして、切れた蛍光灯ひとつ替えるにも、個人的に頼んだほうが大幅に安かったりして・・・ 日本人的には少しアレ?でも中国的頼りになる部署なのです。 不動産部部長は、以前は建外SOHOの …


私の周りには反日はありません 中国カントリーリスク解消のヒント その2

バスターミナルのおじさん@上海川沙

ワタシは「ミシミシ」じゃないんだけど 建外SOHOのエレベーターで乗り合わせた隣の撮影会社社員。満員のエレベーターで、私に「ミシミシ」。ミシミシとは「メシメシ」のことです。日本鬼子(日本人への最大級の蔑称)=日本軍人の出てくるTVドラマで覚えたのでしょう。「ミシミシじゃないよ、メシメシだヨ」と発音を直してあげる私。今度会ったらおしえてあげましょう。「メシ、メシだけじゃないよ。日本男性は、メシ、フロ、ネルの三つだからね。ちゃんと覚えておいてね&# …


私の周りには反日はありません 中国カントリーリスク解消のヒント その1

なぜか一緒に記念写真@上海人民広場

反日はごく一部でしかなく、大多数は日本に興味津々 反日とはいいますが、中国人=反日なのではありません。農村から地方都市、地方から都会に出てきて不満のある若者、中国の政治体制に不満のある一部の人が反日に転嫁するのであって、日本好きとは言えないまでも、実際は日本に興味津々の中国人が大多数だという事実は知っておく必要があるでしょう。そして、個人対個人の関係がすべてのもとになるということも。 ウチが個人的に倉庫の管理を依頼している地元男性。先日、「倉 …


ジモティーの勧め 騙されたつもりで、中華コミュニティーの一員になってみる

日本人の根城@北京発展大廈

現地法人のローカル化は自分から 中国を内側から眺めていますか? 日本人村からではなく、中国社会に入り込んで。フツウの人と広くつき合っていますか? 政府トップや取引先や一部のハイソな人たちとだけでなく、なんでもない人たちと。ときには中国人と同じように行動してみたり、中国人になったつもりで自由に街を歩いていますか? 日本人とではなく、ひとりもしくは中国人と一緒に。赴任地域のジモピーあるいはジモティーを名乗れますか? 現地コミュニティーであなたの顔を …


中国の企業会計はおこづかい帳レベル? 中小企業の中国子会社の悩み その2

会計事務所事務室@北京双井

発票がすべての中国会計 日本ではレシートも証憑になりますが、中国では不可です。そして、なぜ小さなお店(や大家、会計事務所まで!)がファーピアオを出し渋るかと言いますと、発行すると収益が補足され税金がかかるからです。 とはいえ、こういうお店でも、「収据」「収条」といったレシートまたは手書きの受領証は出してくれるところも多数です。そして、これらは、地道にがんばれば、後でファーピアオにしてもらえることも多いのです。たとえば、合計100元以上になった …


中国の企業会計はおこづかい帳レベル? 中小企業の中国子会社の悩み その1

税務申告書と監査報告書@北京現地法人

「若」の切実な悩み 中小企業の中国進出でよくあるのが、現地法人・工場設立後、本社次期社長である御曹司(通称「若」)が定期的に出向いて現地法人を管理・チェックするという体制です。「若」は大概、現地従業員との中国語でのコミュニケーションは不可、よって日本語要員に多大な権限を与えがちです。こういった、普段は中国人に経営を任せているというパターンの会社にありがちな問題の一つが人事労務関係、もう一つが経理です。そして、厄介なことに、両者はたいてい連動して …


めざせ老板!工商局はきょうも人民で大賑わい 「チャイニーズ・ドリーム」

北京工商局朝陽分局庁舎

「チャイニーズ・ドリーム -大衆資本主義が世界を変える」(丸川知雄著: ちくま新書)。 新聞の紹介文によりますと、中国経済を専門とする東大教授の著者は、中国経済のダイナミズムを生み出す真の主体、成長の原動力は民間企業だと主張、大衆がわずかな資本で次々に会社を創業し、資本家にのし上がる状況を「大衆資本主義」と定義。現況を「多産多死」と指摘し、中国大衆資本主義の将来を楽観視はしていないものの、一方で、日本は、中国との取引を避けると、中国経済の最も躍 …