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日本人ビジネスマンの鑑 中国工場立ち上げに奮闘するAさんのお話 March 7, 2014 (Fri)

ウチがお付き合いのあるAさんは、中国現地での十年の経験を買われ、Z社の中国進出のため、ヘッドハンティングされた方です。詳しくお聞きしたことはありませんが、Aさんはおそらく、現地工場立ち上げや管理に携わってきた技術屋さんなのでしょう。

Aさんはいつも身軽で飄々としている

Aさんは、日本の本社でお会いするときも、ターミナル駅で書類を受け渡しするときも、中国現地でも、いつも同じいでたちです。事務服?にドカジャン?(女の私からはそう見えます)に大きなビジネスバッグ。カッコウなんて、いっこうに気にしていないという風です。

あるとき、現地での打合せでのこと。ひととおり話を終えたあと、私は、かねてより聞いてみたかったことをAさんに。「Aさんは、そのビジネスバッグひとつで中国出張にいらしているんですよね?あの・・・ビズパートナーが言うんです。キミはいつも荷物が多すぎる。Aさんを見習え。Aさんはあのバッグひとつでいつも中国に来ているのにって」

「違いますよ~。ちゃんと、着替え4セットぐらい、別のキャリーに持ってきてますよ~」

意外な答えに、(お客さんにも)口の悪いビズパートナー、「いや~、Aさんは、きっと黒い集金ポーチひとつ、いや、肩に手ぬぐい一枚で中国にいらしているのかと思っていました」。一同、大笑い。

さらりと中国に馴染んでいる

それぐらい、Aさんはいつだって身軽です。重圧を背負い、現地工場の立ち上げに奮闘しているAさん、「ほんと、中国は大変ですよ~」と、大変さをさらっと笑顔で表すその人柄、その気取りや気負いのないキャラが、彼をそう見せるのです。北京や上海で見かける鎧を着たような、日本人租界の日本人ビジネスマンとは対照的です。

言葉は通訳並みとはいえないかもしれませんが、ひとりタクシーに乗り、中国語で現地関係者と話し、中国語でショートメールし、きょう上海から現地入りしたかと思えば、明日は北京経由で天津に移動というタフなAさんは、パッと見、中国人?でも、日本との違いにほとほと疲れることも多々あるそうで、そんなところにもまた親近感を持たせてくれるAさんは、いまやわがビズパートナーの中国語の目標です。

Z社は、本当に素晴らしい人材を引き抜いたものです。Z社の成功はもちろんのこと、私たちはAさんの手となり足となり、力となりたいといつも願っています。そして、その秘密と魅力にもっと迫るべく(?)、Aさんを中国の日本居酒屋にお誘いしようかと計画している私たちです。