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Tag Archives: コミュニケーション術


中国ビジネスマナー入門 2010 その24 強気とけんか腰は違う

怒ってます@黒竜江省木蘭県の慈航古寺

2010/10 初掲載 ディベートの教育を受けることの少ない日本人は、議論や交渉が下手な民族です。だんだんと感情的になってしまった学識者が、「これはビジネスで、子どものけんかじゃあないんですから。もっと落ち着いてやりましょうよ、先生。」と、交渉相手の中国人からたしなめられる場面を目撃したこともあります。 …


中国ビジネスマナー入門 2010 その20 二重三重の駆け引き

シャンチーに興じる人たち@北京

2010/09 初掲載 日本人は、中国人との交渉の場面において、中国人の強欲さやごり押しに疲れ果ててしまい、彼らの一方的で無理な要求を受け入れてしまいがちです。 知っておきたいのは、中国人は、中国人同士との交渉においても同じスタンスをとるということです。日本人だからバカにされているわけではありません。そういう民族なのです。 中国人のごり押しに対しては、どこまでも冷静かつ強気な態度で臨むこと。相手の要求が理不尽であることを、理をもって徹底的に …


中国ビジネスマナー入門 2010 その19 劉備の心で曹操になる

イメージ写真(太極拳@上海南京東路)

2010/09 初掲載 トラブル相手の要求や抗議にちょっとでも怯めば、それこそ相手の罠にはまったも同然です。相手の思うツボといいますか、どこまでもつけあがっていいよ、舐めていいよ、という許可証を出したのと同じです。 逆に、こちらが一筋の迷いもなく、一歩も引かず、どこまでも冷静かつ強気な態度で臨めば、まず、それ自体を相手は脅威に感じます。悪意があるときほどそうです。悪意のある中国人にとって、最も厄介かつ怖いものが、敵のまったく動じない胆の据わっ …


中国ビジネスマナー入門 2010 その18 中国人とのトラブル対処術

イメージ写真(中国高速鉄道にて)

2010/09 初掲載 中国人とトラブルになったとき、あまり悪意がなく、ただ要求が多いだけの相手であれば、相手にとっていちばんほしいものをちらつかせ、相手のトクを説き、うまく乗せてこちらの味方につけてしまうのが得策です。 けれども、相手が騙そうとしてくる場合、明らかに敵意があったり攻撃してくる場合、あるいは陥れようとしてくる場合は、そんな生易しい友好的な対処では太刀打ちできません。 相手にとっての弱みを考え、こちらが先に不利な立場に追い込み …


中国ビジネスマナー入門 2008 その12 言葉は浪漫、話し方は裏腹

外灘の遊歩道はいつも人が一杯@上海

2008/04 初掲載 中国語はとても美しい言葉です。例えば、雪のひとひらを「雪花」と表現する中国語がいかに浪漫(ランマン =ロマンチック)であるかは、同じ漢字を使う国の私たちにはよくわかります。そして、音楽のようだとも言われる中国語は、耳にとても心地よい言語でもあります。 名前もそうです。男の子には「雪飛」「建発」「聡慧」など、未来や成功、あるいは強さや雄々しさを感じさせる字を使うことが多く、女の子には「麗虹」「俊艶」「雪蘭」など、女らしく …


中国ビジネスマナー入門 2008 その9 必携!戦う中国語(日本語?)

イメージ写真(北京を出ると荒涼とした風景が続く@河北省)

2008/04 初掲載 裁判所に訴えるぞ! 政府に言いつけるぞ! 謝罪と賠償をしろ! 以上三つのフレーズが、中国人にクレームをつけて戦わなければならないときに必要な言葉です。いえ、心配には及びません。日本語でOKです。要は、こちらが本気で怒っている、なめんなよ~、という態度をはっきりと示すのが大事だということです。 中国人が自分の非を認めないのはふつうのことです。それどころか、あくまでも自分を正当化してきます。けれ …


中国ビジネスマナー入門 2007 25 干支の話題

春節までは去年の干支@北京そごう

2007/03 初掲載 中国では、こちらが女性であるにも関わらず、初対面の男性からいきなり年齢を聞かれ、びっくりすることがあります。日本では、その時点で商談も不成立かもしれませんが(?)、大和撫子たるもの、中国では決して怒ってはいけません。大人のオンナの余裕をもって、さらっと、にこやかに答えましょう。彼は、話題作りとして干支を知りたいだけなのです。十二支は、日中共通ですから。 例えば相手が卯や未で、自分が寅や辰であれば、「私のほうが強いですネ …


中国ビジネスマナー入門 2007 その15 マナーより大切なもの

美味しく食べるのも大事なマナー@北京

2007/03 初掲載 おみやげのタブーはなに?名刺交換や握手のやり方は?宴会ではどうしたいいの?言葉が伝わらなかったら?・・・などなど、中国とつき合うに当たっての気がかりは尽きないかもしれません。けれども、マナーという形式にとらわれ過ぎて、がんじがらめになり、失敗を恐れてばかりいては、中国と関わる楽しみが半減してしまうこともまた事実です。 避けなければならないタブーというものはいくつかあるかもしれません。けれども、中国は、決してマナーにうる …


中国ビジネスマナー入門 2007 その13 自分の足で行くことの意義

これから河南省まで@北京

2007/03 初掲載 中国側との商談・交渉には、可能な限り、自分たちの足で行くことをお勧めします。高速道路は発達していますので、片道500キロぐらいでしたら車もいいでしょうし、飛行機や列車を利用する場合は、空港や駅からは自分たちでタクシーを拾って目的地に向かいます。 商談で有利になりたいならば、決して、相手のお迎えに身を任せてはいけません。同様に、相手の本拠地においては、食事代は相手が支払っても、ホテル代や足代は(もちろん、航空運賃も)必ず …


中国ビジネスマナー入門 2007 その12 自分の中国語を話すということ

弁護士事務所で打合せ@内モンゴルフルンボイル

2007/03 初掲載 自分自身がある程度言葉ができる場合は、恥をかいても、冷や汗をかいても、大事なことは自分の言葉で伝える努力をしましょう。どうしても伝わらないときは、書いてもかまわないと思います。言葉の不足は、ベースとなる知識でカバーできます。聴き取るときも、英語と同様、文法は中学生・初心者レベルでも大丈夫です。その方面の単語をどれだけ知っているかという語彙力がポイントとなります。 もちろん、言葉も知識も100%であるに越したことはありま …