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中国ビジネスマナー入門 2008 その14 中国人のホスピタリティと真心 March 26, 2017 (Sun)

2008/04 初掲載

親戚や友人を招いてゆったりと食事をし、楽しく歓談して過ごすだけのスペースのあるマイホームを持つこと―それが、中国の人々の一般的な夢です。人とのつながりを大切にする中国人にとって、人を心からもてなすことは、人生の共通テーマでもあります。

ビジネスでは、決して「熱烈歓迎」という言葉に惑わされてはいけませんが、中国人が生まれながらにしてホスピタリティ(相手を心からもてなす精神)を持った民族であることもまた事実です。彼らは基本的に、人をよく迎え入れたい、人によくしてあげたい、という気持ちに溢れた民族なのです。困っている相手には、損得なしに手を差し伸べます。子どもでも、事情のわからない外国人や弱い立場の人を守ろうとふるまいます。一度築かれた信頼関係は、揺らぐことがありません。

中国人が、相手の心の中に自分に対する「好意」と「誠意」、「尊重」の気持ちを感じ取ったとき、彼らは大きく心を開き、最大限にホスピタリティを発揮します。彼らに「この人ともっと一緒にいたい」「一緒になにかをしたい」「気持ちや経験を共有したい」と思わせたことが、そうさせるのです。ですから、本当の意味で中国人を動かすことのできるのは、お金や権力ではありません。まずは、自分が相手に対して「好意」「誠意」「尊敬」をもって接し、相手にも同じ気持ちを抱かせることなのです。そして、中国人にとって、自分を尊重・尊敬してくれた相手に尽くせることは、人生の喜びであり、誇りなのです。

中国人が多くの残留孤児を育ててきたという歴史を前に、その大地のように広く温かく偉大な彼らの人間愛に対して、感謝と尊敬、賛辞の念を禁じ得ません。

つづく