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勇気百倍・元気の出るWEBLOG

Tag Archives: 中国人・中国人というもの


中国ビジネスマナー入門 その19 懐の深い国

景山公園より見た故宮@北京

2000/12 初掲載 俗に人治国家といわれる中国ですが、中国にも当然法律はあり、明文化が間に合わないほどの勢いで改正されていきます。中国で企業する場合も、それに関する法律はもちろんしっかりと定めれています。コネさえあれば大丈夫とばかり法の目をくぐりぬけようとする人もいますが、それは間違いです。正攻法でいくことが結局は成功への早道なのです。 しかしながら、法をしっかりと見据えたうえで、法に触れずにより良い対策を考えることを知恵として受けとめて …


中国ビジネスマナー入門 その17 中国人にとってのお金

どこでも商売をするのも中国人の特徴@北京三里屯

2000/12 初掲載 中国人にとってお金は非常に重要なものです。お金に対するこだわりは相当なもので、非常にはっきりしていますし、シビアです。 中国人は、極端に言えばなんでもお金に換算します。お金の話やお金もうけをはしたないこととはしません。あいさつがわりに相手の給料の額を聞くぐらいですので、慣れないうちはちょっとびっくりしてしまいます。結果を伴うことにはいくらでも払うけれど、たとえやってもらったことに対しても結果のないものには払えない、とは …


中国ビジネスマナー入門 その12 大切にしたい中国人とは

市井の人たちとの交流@北京火車駅

2000/12 初掲載 信頼できる中国人とはどういう人たちでしょう。 たとえあなたにお金や地位がなくても、あなたを好きだからよくしてくれる人。いいことばかりではなく、ときにはあなたに注意し、あなたを批判してくれる人。できないことはできないと、きちんと言う人。あなたとけんかしてでも理解し合おうとする人。あなたと苦労や思いを共有しようとする人。友だちや家族のように、損得なしであなたに関わろうとする人。あなたが本当に苦しいときにこそ手を差し伸べてく …


中国ビジネスマナー入門 その8 家族主義とコネの関係

一族の食事会に招かれた@紹興

2000/12 初掲載 個人主義の中国とはいっても、それは欧米のように宗教に基づいた神に対する自分という意味ではなく、家族・血のつながりに基づいた、あくまで家族あっての個人という意味での個人主義、言い換えれば「家族主義」ということになるかと思います。 日本的な家族主義が企業や学校といった家庭外の社会単位にあり、同一共同体の他人との共生・調和にこだわるのに対して、中国の家族主義は純粋に家族・身内を単位としています。厳しい歴史を生き抜いてきた中国 …


中国ビジネスマナー入門 その7 人脈と人の和

イメージ写真(食事に招待される@紹興)

2000/12 初掲載 個人の利益の追求と徹底した自己主張をする反面、対価を求めず相手を助ける心、和を大切にする心のあるのが中国人であるといえます。一度信頼関係を結ぶと、家族のように尽くしてくれるのが中国人なのです。 ビジネス上でなにか突発的な問題が起こったとき、それを解決する原動力となるのは、結局はそれまでに築いてきた大小の人脈だといえるでしょう。「大」が家族のようなつきあいのある中国人だとすれば、「小」は知り合ったばかりの中国人かもしれま …


中国ビジネスマナー入門 その6 個人主義の国

イメージ写真(地下鉄駅前@北京双井駅)

2000/12 初掲載 中国人は、会社に対する忠誠心よりも自己の能力を生かせることを重視します。同じ業務ならより給料の高いところで働きたい、と彼らははっきりと主張しますし、常にステップアップのチャンスを狙っています。そして、同じ会社内での噂流し(中国人は噂好きです)、ライバルに対する陥れなどは日常茶飯事です。中国人にとっては自分がいかに有利に立つかが大事であり、自己主張と自己顕示欲の非常に強い、自己の正当性を曲げない民族だといえます。 また、 …


中国ビジネスマナー入門 その5 給料の価格差

イメージ写真(中国北京のOL@北京国貿)

2000/12 初掲載 あるとき、ひとりの中国人が私に聞きました。なぜ同じ仕事をしているのに、日本人の給料は多いのだと。私はびっくりしてしまいました。日本人はこの違いを疑問に思いません。むしろ当然でしょう。けれども、中国人にとっては明らかに差別なのです。もし日本人が現地で採用されたのならば中国人と同じ給料ですが、日本人はたいてい日本で採用されています。このときは物価の違い、家賃の高さなどをきちんと説明しますと、相手も納得してくれました。 中国 …


中国ビジネスマナー入門 プロローグ

名勝酒店の傍のお餅屋さん@北京

この記事は、2000年12月から書き下ろし、加藤麻里子国際法務事務所のサイトに掲載していたものです。同サイトの改訂時にもれていたところ、再掲載のご要望を多数いただきましたので、JiBizのサイトにて再掲載いたします。若干現在と合わない内容も含まれておりますが、根幹のところで中国人との付き合い方はかわっていないと思います。 2017/01/01 記 最近では、日本人が旅行、出張、駐在などで中国へ行く機会がぐんと増えました。いまや中国は、私たちに …


いいかげんなくせにどうでもいいことにはこだわる人民気質 日本の領収書には赤いハンコがなきゃダメのお話

CAのCAの愛想のなさ@B737

ハンコと言えば、最近、もうひとつすったもんだがあったのでした。「赤いハンコ」のお話です。 赤いハンコがないとダメあるヨ とある企業の視察で、珍しく、現地政府から私たちの視察同行費用(航空券代)が出ることになっていました。そう約束されていたので、加藤がネットでCAの航空券を手配し、その後、プリントアウトした日本式領収書を提出したら、「赤いハンコがない!」と騒ぐではありませんか。 「赤いハンコもなにも、提出したものが唯一の領収書であり、それだっ …


いいかげんなくせにどうでもいいことにはこだわる人民気質 中国での日本本社実印の扱いのお話

工商局@北京朝陽区

「サイン」の次は、「法人実印」のお話です。 現地開発区担当者宛に、とあるお客さんの企業名称仮登記申請書一式を送付したときのことです(中国では、会社設立の最初の手続が商号仮登記です)。 そうしましたら、「このハンコは実印ではない。実印を押すよう何度も言ったはずだけど」と感じ悪~いいちゃもんメールが。 ちょうど加藤は中国出張で留守だったため、署名押印に関するやり取りは番頭が行いました。そのハンコ、確かに、小さくて、会社名も入っていません。こんな …