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The Interview 中国ビジネスリーダーに訊く 東和男氏@日本自動車部品工業団地(JAPIC) その5 February 20, 2015 (Fri)

JAPICに入居されている企業についてはいかがですか。

ここでも、オーナーの息子が来ているところもありますよ。オーナーに言いました。「息子を叩き上げたいなら、ここに寄こしたほうがいいよ」と。「問題だらけだから。日本にいたらのほほんとしていられるけど、ここにいたらタクシーにも乗れない、ごはんも食べられない」と。

トヨタと古くからつき合いのある名古屋の会社なんですがね、従業員100人の。息子が二人おるんですが、彼らがオヤジに「中国へ行って、それぞれ会社をつくれ」と言われて、僕のところに相談しにきました。で、オヤジが亡くなり、長男は日本へ戻り、次男は中国でつくった二人分の企業の面倒を見ています。500人以上の企業になり、本社に送金(配当)もしています。タイにも事務所があって、うちも助けてもらっています。会員にもなってくれて。そういうふうにならなきゃいかんと思ってます。

二代目あるいは若社長は先代と違う道を模索していますが、成功事例と言えますね。

父子共倒れになりたかったら日本におればいいわけです。四輪と言えども安泰じゃない。二輪の歴史を見ればわかる。イギリスにはいま、クルマの会社は1社もない。ジャガーもランドローバーもインドにタダで買われた。ミニはドイツに買われた。

日本はいま、イギリス化していってるから、必ずああなります。そうではなくて、ドイツ化してほしい。ドイツは3社で日本は7社ですがね、フォルクスワーゲンの傘下にアウディ、ポルシェもある。フォルクスワーゲンは1984年に中国市場に進出しましたが、一時は中国市場の53%を占めていました。サンタナは8万元、シャーリーは5~6万元(でした)。

今後の日系の中国進出をどうお考えになりますか?

これからなんとかしなければいけないんだけど・・・政治家も少し考え出したけど、政治家は中国に限らず、外交なんてしていない。正しいことを言えば飛ばされるから。

つづく

※本記事は、2014年4月22日に日本自動車部品工業団地での懇談で伺ったお話について、グローバルビジネスを志す企業にとって重要な示唆に富んでいると思われましたので、再構成して掲載するものです。従いまして、東和男氏、丹陽市日本自動車部品工業団地および関係機関等の公式な見解でないことにご留意くださいますようお願い申しあげます。