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The Interview 中国ビジネスリーダーに訊く 東和男氏@日本自動車部品工業団地(JAPIC) その6 February 20, 2015 (Fri)

なぜ丹陽を選ばれたのでしょう?

丹陽は100万人都市です。面積は1000平米です。長江は丹陽南京武漢とつながります。上海と南京を結ぶ高速鉄道の丹陽区間は「緑の道」と言って、いま、大々的な緑化建設が進められています。長江第三の港があり、丹陽から40キロの常州空港の3分の2は丹陽市にあります。南京空港には80キロです。アクセスが非常にいい。

メガネのフレームは世界の3分の1を生産しています。隋時代の大運河の西側が古い街で、東側が新しい街ですが、丹陽と日本の歴史は仁徳天皇の時代に遡ります。1600年前、第5代天皇(孝昭天皇)が7回も使節を送ってきたと言われています。丹陽には12人の王様のお墓が点在します。2500年前、孔子の先生が丹陽にいました。七夕伝説発祥の地であり、七夕祭り、麒麟の発祥の地でもあります。

古代史を紐解くと、このあたりはすごくおもしろいところです。古くから名古屋近くの一宮市に丹陽町というところがありますが、なにか関係があるかもしれません。私は古い人間ですから、古代史をいろいろ調べます。そういった歴史にも魅力を感じて・・・でしょうかね。

丹陽の日本人駐在員は主にどこにお住まいなのでしょうか?旧市街ですか?

旧市街にいる人もいますし、常州にいる人もいます。日本食レストランやカラオケがありますから。丹陽はあまり産業がありませんでした。靴、合板、木工など。ここの人たちは、年に500人ほど研修に出ますが、日本で学んできても丹陽に戻って働くところがない。でも、JAPICもできましたし、車椅子つくっている企業など、30社ぐらいの日系企業ができて、雇用に結びついています。JAPICも、事務スタッフなど、お掃除や守衛さん以外は日本語OKです。

日本人は日本と同じ環境が好きですよね?

うん。僕は現地のものが好きだけど。ここのために三つもレストランつくってくれたけど、二つつぶれました。中国人も日本人も入っていたんだけど、反日で中国人が入らなくなってだめになりました。

工場建設についてはいかがでしたか?

中国の建設は三流。だから、1割ぐらいしか満足のいくものがないけど、JAPICのパンフレット用に僕の撮った写真もいいでしょう?僕は、運転手兼カメラマン。

中国で運転もなさるのですか?

もちろん、しますよ。

丹陽の気候はいかがですか?

いいですよ。姫路と似ていますね。尖閣以前は、何十社も来ていました。それが、いまは半年に1社、1年に1社ですよ。日本連絡所に期待しますよ。

※本記事は、2014年4月22日に日本自動車部品工業団地での懇談で伺ったお話について、グローバルビジネスを志す企業にとって重要な示唆に富んでいると思われましたので、再構成して掲載するものです。従いまして、東和男氏、丹陽市日本自動車部品工業団地および関係機関等の公式な見解でないことにご留意くださいますようお願い申しあげます。