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中国ビジネスマナー入門 2008 その12 言葉は浪漫、話し方は裏腹 March 24, 2017 (Fri)

2008/04 初掲載

中国語はとても美しい言葉です。例えば、雪のひとひらを「雪花」と表現する中国語がいかに浪漫(ランマン =ロマンチック)であるかは、同じ漢字を使う国の私たちにはよくわかります。そして、音楽のようだとも言われる中国語は、耳にとても心地よい言語でもあります。

名前もそうです。男の子には「雪飛」「建発」「聡慧」など、未来や成功、あるいは強さや雄々しさを感じさせる字を使うことが多く、女の子には「麗虹」「俊艶」「雪蘭」など、女らしくロマンチックな字が好まれ、どちらにしても立派な漢字が並びます。

けれども、そのロマンチックな言葉を使う中国人の話し方といえば、言語の美しさとは裏腹に、非常にガチャガチャしていることが多いのです。けんかを売るような大声、ときには唾も飛び、舞台俳優顔負けの派手なゼスチャー……特にきれいな人がそういう話し方ですと、ちょっとがっかりです。

けれども、まれに話し方が丁寧で美しい人もいます。そういう人は、ほぼ間違いなく教養と品性のある人たち、と私は見ています。最近は、TVなどで、中国で成功した比較的若い経営者を見かけることがありますが、たいてい、話し方にも表情にも柔らかさや余裕があります。また、こういう人たちの中国語は聴きやすくもあります。

ですから、中国で、あなたが知性と教養に溢れた人物だと印象づけたいならば、話し方にも気を配ることもひとつのポイントです。たとえ日本語であっても、相手の受け取るイメージは同じです。話し方には、その人の内面が表れるのです。

つづく