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毎日が三越事件?いまも昔も、中国ビジネスの落とし穴は中国人愛人 その1 June 26, 2014 (Thu)

こんなことは、昔の話だと思っていました。そして、特定の企業の話だと思っていました。ひとりの中国人女性に手玉に取られて、現地日系企業が翻弄されるなどとは。

今も昔も変わらぬこと

けれども、古くて新しい問題であることが、ことあるごとに再認識されます。なぜ日系現地法人のトップ(日本人総経理)は3年ごとに交替するのか?頻繁な総経理交替は、現地社員が会社を信頼しない原因ともなってしまうのですが、その裏には、特定の中国人女性と総経理の関係が、会社に悪影響を及ぼすのを阻止するためという話もあるくらいです。

中国人愛人は欲が深い

かつての日本では、社会的に成功した男性が、別宅を買って愛人を囲うのが「男の甲斐性」などと言われていました。愛人の立場の女性は、マンションとお金(とお店)を与えられればたいていおとなしくしているようですが、中国人女性は違います。「パパ」のビジネスを牛耳るという行動に出ます。

中国人愛人に乗っ取られた企業

日本のある中小企業の話。夫を持つ中国人女性社員を愛人にした創業社長、女の毒が頭に回ったのでしょう。愛人女性の一族郎党を会社に迎え、次々と有能な社員の首を切り、そればかりか、一緒に創業した兄弟役員も追い出し、ついには民事再生、そして会社は息も絶え絶えの状況となったのです。

(あるとき、その企業の関係者から相談を受けた私たちは、久しく開かれなかった株主総会開催に協力し、社長を取締役に選任しないことで実質解任。愛人女性らにはお引取り願って、その会社は、後任社長たちの奮闘により業績が回復して、現在、安泰です。)

親兄弟も、忠誠な腹心も、どんなに有能な弁護士さんも、どんなに立派なコンサルタントも、中国人女性の肉欲戦略には敵いません。餌食にされているとも知らず、純な少年のようにみごとその戦略にはまった日本人男性だけは手に終えません。そういう部類の中国人女性の目的は、愛を独り占めすることなどではありません。権力とお金です。そのためなら、どんな画策だって演技だってします。何年でも、何十年でも。

中国人愛人に乗っ取られた現地法人

90年代後半、私はとある日本企業の合弁事業の関係で6ヶ月北京に滞在しました。言葉はゼロの状態で行ったのですが、1ヵ月した頃からある程度話せるようになりました。それは、毎日が中国語の環境であったことや好奇心もあったと思いますが、それ以上に、まるでTVドラマで見るようにドロドロとした、中国人愛人画策による権力闘争の中に放り込まれ、誰を信用すべきか、どこに事実があるかを見極めなければ、自分が終わりだったからです。

中国語オンリーの中国人たちと真実を解き明かす過程で、なんとなく言葉を覚えていったのと同時に、中国や中国人がなんであるかを見る目や感覚というものを身につけていったように思います。もし、周りの日本人・中国人がみな親切でいい人ばかりの平和な毎日だったら、もし、日本語環境が整っていたら、何年、何十年中国に滞在しても、たとえ言葉が流暢になっても、その野性のカンは決して養われなかったでしょう。

中国人愛人企画のリアルな人間ドラマに巻き込まれたおかげで、3年分ぐらいを体験・吸収したように感じたその6ヶ月は、私の中国ビジネスの原点です。

つづく