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日本でコード決済サービスは普及するのか? 7payの躓きから July 5, 2019 (Fri)

日本でもスマホ決済→コード決済サービスが登場し、各社、派手なキャンペーンで覇権を握ろうとしています。中国では2016年には普通に見かけていましたので、日本は3年遅れというところでしょう。

私たちも出張時には当然使います。「微信支付」・「WeChat Pay」。まさにお財布いらず、銀行カードいらずです。

中国のコード決済サービスは、これまで普及していた「銀聯カード」(デビットカード)よりも簡単に小口の支払いが簡単にできる(5元とか10元でも)、第三者への送金機能がついていること、電話のチャージその他支払いできる範囲が多いこと、お店側の設備投資が少ないことなど、お客・お店双方にとって使い勝手の良いシステムです。

ただし、外国人にとっては、利用に至るハードルの高さが気になります。「WeChat Pay」の利用には、現地の銀行口座(最近はビザなし外国人の口座開設は困難)を登録して使いますが、その際、氏名、ID(居民証の番号、外国人はパスポート番号)、口座とパスワード、電話番号(すべて銀行に届けてあるものと一致すること)を送信することになります。最近では加えて、利用者の写真、IDカードの写真の提出など、非常に厳格になってきています。

ニュースとしては伝わってきませんが、中国でも不正が多いのかもしれません。コード決済サービスのセキュリティ(本人確認)と利用の平易さは相反するもの。 中国では、中国人がホテルを利用するにも居民証が必要なID社会。慣れた中国人には抵抗がありませんが、日本では難しいです。

安易なシステムへの不正は、悪い中国人にとっては赤子の手をひねるより簡単なのでしょう。「7pay」が安全で広く使えるシステムになることを期待します。