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勇気百倍・元気の出るWEBLOG

Tag Archives: 中国の会社法務・税務


いいかげんなくせにどうでもいいことにはこだわる人民気質 中国での日本本社実印の扱いのお話

工商局@北京朝陽区

「サイン」の次は、「法人実印」のお話です。 現地開発区担当者宛に、とあるお客さんの企業名称仮登記申請書一式を送付したときのことです(中国では、会社設立の最初の手続が商号仮登記です)。 そうしましたら、「このハンコは実印ではない。実印を押すよう何度も言ったはずだけど」と感じ悪~いいちゃもんメールが。 ちょうど加藤は中国出張で留守だったため、署名押印に関するやり取りは番頭が行いました。そのハンコ、確かに、小さくて、会社名も入っていません。こんな …


野良犬行政書士が中国ビジネスに強いワケ

紹興の子犬(イメージ画像)

中国で役立つ資格・能力だった 行政書士を構成員とする私たちが北京に現地法人(JiBiz北京)を設立して、4年が経ちました。そして、これまでの様々な業務を通して、強く実感したことがあります。それは、「行政書士」がいかに中国で使えるか、ということです。 もちろん、日本の行政書士資格そのものが現地で使えるわけではありません。けれども、その知識と経験、カンがあまりにも使えて、ときとして自分たちでも驚くぐらいなのです。 私たち行政書士は、法律系国 …


中国の企業会計はおこづかい帳レベル? 中小企業の中国子会社の悩み その2

会計事務所事務室@北京双井

発票がすべての中国会計 日本ではレシートも証憑になりますが、中国では不可です。そして、なぜ小さなお店(や大家、会計事務所まで!)がファーピアオを出し渋るかと言いますと、発行すると収益が補足され税金がかかるからです。 とはいえ、こういうお店でも、「収据」「収条」といったレシートまたは手書きの受領証は出してくれるところも多数です。そして、これらは、地道にがんばれば、後でファーピアオにしてもらえることも多いのです。たとえば、合計100元以上になった …


中国の企業会計はおこづかい帳レベル? 中小企業の中国子会社の悩み その1

税務申告書と監査報告書@北京現地法人

「若」の切実な悩み 中小企業の中国進出でよくあるのが、現地法人・工場設立後、本社次期社長である御曹司(通称「若」)が定期的に出向いて現地法人を管理・チェックするという体制です。「若」は大概、現地従業員との中国語でのコミュニケーションは不可、よって日本語要員に多大な権限を与えがちです。こういった、普段は中国人に経営を任せているというパターンの会社にありがちな問題の一つが人事労務関係、もう一つが経理です。そして、厄介なことに、両者はたいてい連動して …