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戦う日本人企業家のための
勇気百倍・元気の出るWEBLOG
都市にもよりますが、中国では日本のサイトは検索しにくいです。特に、中央 北京では、日本のニュースサイトを開くのは難しく、北京出張中、私は浦島花子状態となります。
「中国経済失速、銀行が金詰りを起こしている、7月にも破綻するっていうニュースで日本は賑わっているよ」ウチの日本留守番組からそんなふうに聞いてびっくり。なぜなら、同じ日、私は現地でまったく逆のことを実感していたからです。シゴトの肥やしはファッションの加藤、中国女子が1ヶ月ごとにファッショナブルになり、意気揚々と、自信たっぷりに強気で街を闊歩していることを肌で感じて、これは日本女子としてもっとファッションに磨きをかけないと、中国女に呑みこまれてしまうかも・・・という危機感に襲われ、くだらない闘志を燃やしていたところだったのです。
中国のバブル崩壊や経済の失速は、以前ら言われています。先輩たる日本は、バブルがいつかははじけることを知っています。特に、土地や都市開発における打ち出の小槌のような手法は、必ず行き詰ります。
けれども、不況となっても、中国市場はその規模をそこそこ維持していくでしょう。なぜか?それは、数値や指標といった表面的な部分による判断ではなく、実際に現地へ行って感じるリアルさが、「見えるところにはお金をかけたい」という中国人の物欲、消費欲、見栄は生まれ持ったものであり、いったん火がついたが最後、永久に留まることはない、とおしえるからです。その欲こそが、中国経済の原動力でもあるからです。
中国人は、反日以降、あらゆる面でますます日本の優秀さを認識しています。特に日本人の人としての資質において。そして、経済降下中の中国地方政府は、当然日本からの投資を切望しています。日本の中国離れが進む中、中国は日本に接近しているのです。
これまでの製造業を中心とした中国進出は、いわば流行でした。マスコミ煽られて、または安い人件費目当てに時流に乗っただけという企業も少なくないでしょう。けれども、これからの進出は、中国市場の獲得を目指す本気の企業だけです。
おそらく中国人は、日本の製品・文化・環境・人としてのレベル(品格)は世界一だと思っています。日本に対する憧れは強く、評価は高い。ある意味、反日行動は劣等感の裏返しかもしれません。
中国人は面子の塊ですから、反日を悔いて失敗を認めることはないでしょう。けれども、そこを責めては中国人の上手をいくことはできません。相手の真意は知っていても、そのメンツを守ってあげつつ、そ知らぬ顔してまたビジネスしてあげる。大国日本としての余裕を持ってさらりと「友だち」すること、同時に、「敵」として警戒を怠らないこと。それがオトナ国家というものであり、中国との正しいつき合い方です。
反日暴動は試金石だったわけです。2012年9月を境に自然淘汰されたのであり、これからようやく、本当の中国進出・中国市場獲得が始まるのです。今後、日本企業の中国ビジネスは、ある意味やりやすくなっていくでしょう。