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戦う日本人企業家のための
勇気百倍・元気の出るWEBLOG
「中国人は十年先が見通せないどころか、2週間以上先のことはわかりません」にも登場の、前々からウチとの合作希望の開発区政府担当者。7月半ばから続く彼の再三の要請にも関わらず、いまだに訪問スケジュールを組めていない私たち。自分の都合で急かす中国人の勝手さにムッときた一番番頭(別名共同経営者)、「別にウチは、合作しなくたっていいんだから。それなら他とやってくれて結構だよ」
これを受けて、相手に電話してその勝手さを問う加藤。そのうち彼が打ち明けて言うには、「加藤さんとは友だちみたいなものだから、正直に言いますとね」(うんうん、なぁに? 秘密でも打ち明けてくれるのかな?)「実は私、ストレスがあるんですよ」(はぁ~??)
これを聞いた一番番頭、「中国人にもストレスがあったとは、初耳だよ。こりゃ、世界七不思議だね。てっきりストレスフリーの人種かと思ってたが」と一笑に付した後、「彼のストレスはまず、自分の推してる日本人が中国まで話し合いに来るかどうか」
「次に、その日本人が上司をうまく説得できるかどうか」と私。
「そして、ソイツらが投資を呼び込んでくれるかどうか」。つまり、ぜ~んぶ自分の心配(笑)
そういえば、彼、前回こうも言っていました。「加藤さんが結果を出せなければ、私の出世もありません、役人生命は終わります」と。会ったこともない、どこの馬の骨ともわからない日本人オンナに命預けるとは、中国人というのはずいぶん大胆というか考えナシです。
いずれにしても、そろそろ日程を考える時期ではありましたので、「8月下旬は難しいです。9月に入ってからではダメですか?」「できれば10日までに来ていただけたら」「一番番頭とも相談しなければいけないのでお約束はできませんが、たぶん大丈夫だと思いますよ」。ようやく一つ目の心配から開放されたらしき彼、電話の向こうの声がほっとしていました。
彼の二つ目の心配に対しては、電話の前に送りつけた強気メールでちょうど回答していました。「私たちの能力については、直接私たちとお話いただければ、(上司やトップは)すぐおわかりになると思います」。つまり、プレゼンに関しては大船に乗ったつもりでいてくださって没問題ですよということですが、「楽しみだよね~♪」と勝負の舞台を前にワクワクする加藤、呆れる一番番頭。「だって(個の能力そのものを見極めようとする中国人へのプレゼンは、政府だろうとなんだろうと)、そのままの自分たちでいいんだもの、楽チンでしょ。経験に裏打ちされたノウハウほど説得力あるものってないしぃ、実感として伝わる」
そして、彼の三つ目の心配ですが、「これはもう、ドロ舟に乗ったつもりで気楽に構えてもらうしかないよねぇ」と言う私に、「中国人にそのジョークは通じないでしょ」と大笑いする一番番頭でした。