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外務省 海外安全ホームページ 国別渡航情報、危険情報を見てみた February 18, 2015 (Wed)

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海外での安全は自己責任

日本中を震撼させた邦人二名の拉致殺害事件をきっかけとして、頻繁に耳にするようになった外務省の「渡航延期勧告」「退避勧告」。国民全体がリスク管理や安全対策を真剣に考え始めた矢先、この期に及んでシリア渡航表明をしたフリーカメラマンに対し、外務省より、旅券法19条「生命・身体保護」に基づくパスポート返納命令が下されました。憲法22条により海外渡航の自由が保障されていますから、対抗措置として旅券法19条を発動させたのだと思われますが、この規定を適用した返納命令は初めてだそうです。

一昨年のこと。仕事の関係者からカンボジア行きを誘われました。大きなニュースにはなりませんが、カンボジアでは、金銭目当てでたびたび邦人が殺害されています。以前出張したミャンマーにもちょくちょく行きたいとは思うのですが、やはりこのあたりの国は、単独での渡航や、昼間でもひとりで街に出るのは危険だと思うのです。

渡航を控えるべき国はかなりある

私は、東南アジア各国について詳しいわけではありません。ただ、そういった国々は、気候とあいまった人々の緩やかさのある一方、歴史、宗教、民族、紛争、戦火、虐殺、クーデター、軍事政権、政情不安、貧困・・・それらのからみ合う独特の複雑な背景が潜んでいるうえ、自分自身が現地の習慣、人の考え方、言葉もわからないとしたら、それが犯罪・事件の発端になるだろう、身を守りきれないだろうと思うのは、理屈ではなくカンです。

外務省海外安全ホームページ国別渡航情報の「危険・スポット・広域情報」を見てみました。邦人が海外渡航する際のひとつの判断材料として、安全対策(危険レベル)カテゴリーを4段階に分け、地図上でそれを示しています。黄色「十分注意」、濃い黄色「渡航の是非検討」、オレンジ色「渡航延期勧告」、赤「退避勧告」と、危険度に応じて色が濃くなっていきます。

国別渡航情報、危険情報(外務省 海外安全ホームページ)

マレーシア

基本無色、サンバ州東は「渡航の是非検討」、そのさらに海岸地域は「渡航延期勧告」

ミャンマー

全域「十分注意」、地域により「渡航の是非検討」、「渡航延期勧告」

カンボジア

全域「十分注意」

ベトナム

全域無色

タイ

基本無色、一部地域が「十分注意」と「渡航の是非検討」、南端は「渡航の是非検討」と「渡航延期勧告」

インド

全域「十分注意」、東南部、東部のミャンマー、バングラディシュ隣接地帯、北部の一部は「渡航の是非検討」、最北端は「渡航延期勧告」、さらにパキスタンとの国境地帯は「退避勧告」

スリランカ

全域「十分注意」、北西部一部が「渡航の是非検討」

中国

チベットとウイグルのみ「十分注意」、その他は無色

北朝鮮

全域「渡航の是非検討」

シリア

全域「退避勧告」

ヨルダン

全域「十分注意」、ところにより「渡航の是非検討」

トルコ

東南部は「十分注意」、その南は「渡航の是非検討」、イラクとの国境地帯は「渡航延期勧告」色、シリアとの国境地帯は「退避勧告」

ビジネスこそ安全確認を怠らない

「この色分けを見てごらんよ。仕事だからこそ判断誤っちゃいけないんだよ」と息巻く私に、「ビジネスには、特に中小企業にとっては、やっぱり東南アジアは、中国よりもハードル高いよね」と番頭。

上記はテロや誘拐の側面から見た危険度であり、無色(白)地域の犯罪一般については「安全対策基礎データ」に別途記されていますが、データとイメージが乖離していることも。たとえば、北欧諸国の犯罪率が日本より高いことはあまり知られていません。危機管理意識の低い私たち日本人は、色づけされていない国への渡航であっても、慎重すぎるぐらいがちょうどいいのかもしれません。海外へ出る、とはそういうことです。

「いつから国際派になったの?」とおちょくる番頭。「はぁ~?胆力と無謀、慎重とチキンを使い分けるのは、ずっと前からあたしの中では鉄則だけど」「ハイハイ」「そーいえば、北京の秀水市場が「十分注意」になってないねぇ」と私。「秀水市場」とは、以前、北京の日本大使館が「近づかないようにしてください!」勧告していた危険スポット。その悪名高き市場を悪徳中国人に追い出された極悪日本人のお話は、またの機会に譲るといたしましょう。

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