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両替は1時間覚悟で 中国の銀行(私人業務編) March 12, 2014 (Wed)

銀行窓口は、お役所仕事と同じくらい遅い

中国の銀行は、どこも「公司業務」と「私人(個人)業務」に分かれています。目的に応じて番号札を取るのは日本と同じです。そして、天井までのついたてで仕切られているのは私人業務も公司業務と同様です。中国人が大声で窓口に文句言っている光景も。

中国銀行の営業時間は午前9時から午後5時、公司業務は12時から1時がお昼休みになります。また、私人業務は土曜日も同じ時間帯で営業しています。営業時間だけ見ますと、日本より進んでいる感じがします。が、それは作業効率の悪さと処理能力の低さのため、無駄に営業時間が長いだけかもしれません。中国の銀行はいたってアナログです。

公司業務も私人業務も、またどの銀行のどの支店でも、中国では、ひとりのお客の業務が終わるまでかかりっきりで対応します。お客は、その間ずう~っとその窓口にいるのです。一人頭にかかる時間がやたらと長く、遅々として進みません。ですから、混み具合にもよりますが、加藤は、両替でもなんでも、必ず「1時間」を見込むようにしています。

個人口座の開設は簡単

私人業務窓口でも、日本人を見かけることはめったにありません。けれども、個人口座に関することや両替はそれほど難しくはないので、トライする価値ありです。

口座開設にあたって必要なものはパスポートだけです。銀行に備え付けの用紙に記入すれば、その場で作ってくれます。銀行員は通常英語ができますから、中国語ができなくてもダイジョウブです。口座には通帳はなくて、キャッシュカードのみで管理します。中国では、暗証番号は6桁です。ひとつの口座で人民元と日本円双方の預金が可能です。窓口では取引記録も請求できますが、1年を超えますと20元の手数料がかかります。他行のATMを使用する際は、1回につき2元の手数料がかかります。

両替に必要な書類もパスポートのみです。両替は一人当たり一日5000ドルまでです。

銀聯カードはおすすめ

それから、キャッシュカードには「銀聯カード」というのがついていますが、これはクレジットカードではなくて、カードを切ればその場で引落されるデビッドカードです。中国では、ホテルやいいレストランはグローバルなクレジットカードが使えますが、小ぎれいでも、ベタベタの中華レストランでは銀聯カードなどしか使えない場合も多いので、口座を持っていると便利です。かつて、人にご馳走するにあたって、食事が進んでからクレジットカードが使えないとわかり、近くに銀行もなく、手持ち現金で足りるよう、頭の中で必死に計算しながら注文しなければならなかったという大恥物語があります。