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戦う日本人企業家のための
勇気百倍・元気の出るWEBLOG
行政書士を構成員とする私たちが北京に現地法人(JiBiz北京)を設立して、4年が経ちました。そして、これまでの様々な業務を通して、強く実感したことがあります。それは、「行政書士」がいかに中国で使えるか、ということです。
もちろん、日本の行政書士資格そのものが現地で使えるわけではありません。けれども、その知識と経験、カンがあまりにも使えて、ときとして自分たちでも驚くぐらいなのです。
私たち行政書士は、法律系国家資格の末端に位置します。同時に、他士業の法律によって規制されている業務以外は、なにをやってもOKなのが行政書士です。ですから、そのテリトリーは非常に広範囲なのですが、その知識と経験がそのまま生かされるのが中国ビジネスといえます。
たとえば、中国の登記会社と会計(記帳)事務所が行う仕事は、ほぼそのまま、行政書士が日本で日常的に携わっている仕事です。そして、中国の会社設立手続は、行政書士の十八番である「許認可申請」です。また、日本人と中国現地の絡む離婚や相続の問題では、現地弁護士とのやり取りとコラボが必須ですが、ここでも、定番業務である協議離婚や相続手続の知識が生かされます。
行政書士は弱小資格ゆえ、たとえば弁護士のように訴訟ができない分、顧客のために、智慧と工夫の限りを尽くして難題を解決する習慣が身についています。そして、裁判所からも税務署からも守られていないため、どこにでも出没するいわば野良犬状態というわけですが、野良犬ゆえ鍛え上げられた嗅覚(?)が、逆境やイレギュラーな状況では、俄然威力を発揮します。
中国ビジネスは、逆境とイレギュラーの連続です。行政書士であることを中国ビジネスコンサルの根っことするJiBizは、専門家という意味では単なるコンサル屋と一線を画し、野良犬士業という意味では、逆境でこそフットワークが軽く、中国では水を得た魚なのです。