THE THREE KINGDOMS
商売には懐の深く広い国
個の能力と人間力がモノを言う国
智慧と創意工夫に溢れた中小企業が
乱世を勝ち抜く格好の舞台
北京や上海の街では、庶民が豊かになったことを実感します。日本の小売業界は、インバウンド特需=中国人の買い物パワーに驚きました。中国人旅行客が、日本製品やブランドを買い求めるならば、現地で日本製品・ブランドが売れていいはずですが、残念ながら一部を除いてそうなっていません。
その原因は、かつての低い所得水準から判断して、中国市場の開拓を怠ってきたことにあります。北京や上海のデパートや外資系スーパーを除き、地方都市では日本製品・ブランドを見かけないことに象徴されています。中国人の豊かさ・物欲・生活向上に対する貪欲さは、停滞社会の日本とは違ったチャンスに満ちています。中国ビジネスは、B2C、B2BあるいはIoTビジネスの真っただ中にあります。
たとえば、2016年の中国の新車販売台数は2,800万台超、ASEAN全域の販売台数の8倍、日本市場の6倍弱。中国の自動車産業は今後ますます拡大するとともに、需要は多様化するでしょう。潜在的な反日はあっても、個々の中国人の日本・日本人に対する関心・評価は非常に高く、いまや日本を訪れる外国人観光客の中で中国はトップ、日本への旅行ビザ発給数は、安倍総理就任以来常に最高記録を更新。親日か否かはビジネスの決め手でしょうか?反日を理由にあきらめるには、この国のビジネスチャンスは大きすぎます。